詩 風泣き

風が泣く

私の中の闇を揺さぶり

痛みで引き裂く

あの頃

何もなかった

誰もいない

そんな孤独の日々

生きてる意味探してた

光射すあの遥かかなた

うずくまり

でも信じてた

泣きながら目覚め

嘆きながら眠る

優しい風があるって忘れてた

ねぇ

君は覚えてますか？

雨の雫になって

君の肩に甘えた事

ねぇ

君は知ってますか？

あのぬくもりが

生きる勇気だった事

すべて遠い過去だけど

今も君はここにいて

立ち止まったままの私

君の背中見てる

風が泣き

雨になった私は

もう君の肩に戻れない

闇を揺るがす風泣き声

どうか私をすり抜けて

少し笑って眠れる今日を

奪わないで

あの頃

何もなかった

そう思ってた

どこにでも

優しさやぬくもりはあるって

君が教えてくれたから

ねぇ

きっと見つかる

生きてる意味も

まだ出せない一歩を

いつか

君に届く日を